〜パリ・ロンドン旅日記〜その12 ヒーヴァー城探訪(その1)

 

 
エントランス

 
 

 

 

 





























 

 
         
















6月7日の午前11時、London Victoria駅。
長蛇の列に並んで目的地Edenbrige駅(ヒーヴァー城最寄り駅)までの
チケットを買った。
行き方は、ネットで親切な管理人のボースンさんに教わった。

電車が走り出して20分もすると、車窓からの眺めは郊外の薄汚れた
アパート群から、ケント州の緑豊かな丘陵地帯へと変わっていった。
East croydonの駅で、10分の待ち合わせの後、Edenbrige行きが来る。
そのホームで奇妙なもの(この旅行で初めての)光景を見つけた。
東京で見るのと同じ「駅のホームで熱心に化粧している日本人」だ。

Edenbrige駅正面。
何もない。小さな駐車場があるだけで、駅員さえいない。タクシーさえ
拾えると思えない。不安になりながら、駅前の一本道を5分ほど歩いて
左に曲がった。道路上なのに、鉄球を振り回している工事現場を越え、
小さな商店街をずんずん歩いていく。
バス停は見つかったけど、どれも行き先が違った。
待っていたお婆さんに尋ねても、「バスは駄目。タクシーよ」と言うばかり。
でも、タクシーなんてどこにも無い

困った。うろうろしているうちに郵便局を発見、ここで聞けば何かわかるだろ
とドアに手をかけた。閉まっていた

ますます困っていると、道路の反対側から「郵便局に用かい?」と声がする。
もうワラをも掴む思い(笑)で駆け寄って事情を説明すると、「駅前に
タクシー呼び場があるよ。案内してあげる」と言ってくれた。
ついていくと、なるほどさっきの道すがらに、一見見落としてしまいそうな、
緑のペンキ塗りたくったような事務所があって、おじさんが1人マイクの前に
座っていた。2分もしないうちに車がやってきた。
ヒーヴァー城まで、車で10分もかからない。
お花だらけの家々を通り過ぎ、一面麦畑を抜けていく。

運転手さんに4時半に迎えに来てくれるよう頼んで、エントランスに立った。
古めかしいシンプルな教会堂が脇にある。

その前に立ち並ぶ中世から続くような墓石。踏み石かと思って歩いていたら、
よく見ると、墓碑のプレートだった。
入場料は、庭園と城見学込みで2人で15ポンドぐらい。
城まで、5分ほど綺麗に整えられた庭園と芝生の斜面を散策する。
倅は大喜びで紙飛行機を作り、走りながら飛ばしている。

城の手前にはお土産店とレストラン、ドールハウスが並んでいる。
昼時なので、先にレストランで食事することにした。
倅は子供用ランチボックス(フライドポテトとイングリッシュソーセージと
レモネード)を頼み、私はランチプレート(チキンソテー)を頼む。
ややロンドンより安い。窓の外を、一匹だけヒナを連れたカルガモが通り過ぎていった。

白と黒い木が印象的なチューダー様式の建物に囲まれた中庭から、入り口を
くぐった。内部は床も壁も寄せ木細工でできた、木の温もりを感じる空間だった。
真横から差し込む日差しはやわらかく、部屋の隅の薄暗さですら温かさを感じる。
城というより、カントリーハウスという言葉がふさわしい。
狭い階段を上った。そこには堀の上に張り出した眺めのいい窓があった。
向かい側にアン・ブーリンの肖像画があるので、もしかしたらアンの部屋だった
のかもしれない。
そこを抜けると薄暗いホールがあり、その先にはヘンリー8世と6人の妻達
当時城に仕えていた使用人などの蝋人形が並んだ細長いダンスホールだった。
写真を撮りたかったけど、監視人の目が厳しくて駄目だった。

細い廊下の片側には、たぶんメイドさん(それも結構身分のいい)人たちの個室。
内装がとても可愛らしく、ホテルだったら泊まりたくなるほど。
廊下の壁際には、昔のヒーヴァー城の見取り図や水彩画があり、かつては広大な
庭園ではなく、堀に囲まれたポツンとした城だったことがわかった

       ヒーヴァー城探訪写真館

       


       

























 







         

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